出力が低下したのですが?

通常、熱交換器が目詰まりを起こし始めると、出力が低下してきます。マシーンが目詰まりを起こし始めたら、マシーンを圧縮空気で洗浄すると、解消できることがあります。その方法は、マシーンに添付の取扱説明書に記載されています。

注意:マシーンを洗浄する際には、圧縮空気以外の異物は使用しないでください。ROSCOフォグマシーンは高温で動作するので、その熱によって他の材質が加熱されると、有害な蒸気が発生することがあります。

通常の保守方法:使用後は、毎回、リザーバーからサイホンホースを取り外してください。外した後にマシーンの電源を入れ、ヘイズを発生させてください。ヘイズが発生しなくなったら、電源を切ります。

使用後は、毎回、マシーンの温度が低下した後で、水で湿らせたきれいな布やペーパータオルで拭いてください。この作業を行うと、汚れやほこりが蓄積しマシーン内に侵入して、内部の部品が破損することが防止できます。洗浄には、溶剤を使用しないでください。石鹸水が効果的です。

圧縮空気による洗浄 (Model 1600のみ):圧縮空気の吸気口は、マシーンの背面にあります。レグリ製1/8インチメスワンタッチ継手 (マシーンに付属)、1/8インチナイロンチューブ、1/8インチMPT-10/32インチFPT変換器を介して、マシーンのエアガンに圧縮空気を接続します。

ブローガンに変換器をねじ込みます。変換器と本体背面の吸気口に、1/8インチチューブを接続します。最初は低圧を使用し、必要に応じて圧力を増加させます。

注意:最大空気圧が35 PSIを超えないようにしてください。熱交換器には、フィルターを介して洗浄した空気のみを導入してください。この洗浄プロセスは、マシーンの電源が切ってあり、熱交換器内にフォグ液が残っていない状態で実施してください。これは、液供給チューブを外してマシーンの電源を入れ、フォグの起動スイッチを「ON」位置にすると、簡単に確認できます。マシーンからフォグが発生する場合には、発生しなくなるまで動作させ、フォグが発生しなくなったら電源を切り、冷却するまで待って、洗浄手順を開始してください。

注意:熱交換器からフォグ液が完全になくなるまで、圧縮空気による洗浄手順を開始しないでください。

Roscoフォグ液の成分は?

Roscoフォグ液は、低分子量のグリコール類と脱イオン水との混合液です。この成分はUSFDAのGRAS (一般に安全と認められる) リストに列記されており、食品や食品包装材、化粧品などの製品に広く使用されています。材質安全性データシートをご希望の方は、お近くのRosco代理店にお尋ねになるか、 Roscoまで直接お問い合わせください。

Roscoフォグ液とRosco Stage & Studio液の違いは?

Roscoフォグ液は、フォグ効果が長時間継続するように開発されました。Rosco Stage & Studio液も、成分は同じですが、軽いフォグが早く消失するような組成になっています。Stage & Studio液は、Roscoチラーモジュールを用いて、低くたなびくフォグ効果を生み出す際にも最適です。

出力の大きさは?

申し訳ありませんが、フォグマシーンには出力基準はありません。同量のフォグで、5,000立方フィートの空間を充満させることもできれば、10,000立方フィートの空間を充満させることもできます。単に広い空間ではフォグの濃さが薄くなるだけです。その代わりに、Roscoでは、「スループット」、すなわち、マシーンが消費するフォグ液の量を規定しています。出力が大きいほど、液の消費量が多くなります。液の消費量については、技術仕様を参照してください。特定の効果を生み出したいと希望される場合には、お近くのRosco代理店にお尋ねになるか、 Roscoまで直接お問い合わせください。

フォグを別の場所に導きたい場合にはどうしたらよいですか?

Roscoでは、フォグを導くことができるように、4インチ径のダクトホース (Model 4500では6インチ) を用意しています。フォグマシーンの前面にホースを取り付けるための、ホースアダプターも入手できます。ホースアダプターには、ホースの取付を簡単にするだけでなく、フォグに新鮮な空気を混合させることができるように、マシーンの表面に必要な空気のスペースを作る役目もあります。4インチよりも細いホースを使用したり、マシーンの表面に直接ホースを取り付けないでください。さもないと、フォグが再凝縮して、液がマシーンに逆流してしまいます。

フォグに色付けできますか?

Roscoの技術者は、この問題に真剣に取り組んでいます。フォグに色付けするための化学薬品や化合物はありません。フォグ液に添加物を入れると、液が分解したり、マシーンが目詰まりします。ただし、Roscoフォグマシーンで生成されるエーロゾルに色の付いた光を反射させて屈折させることで、簡単に色付きフォグの効果を出すことはできます。

低くたなびくフォグを発生させたいのですが?

Roscoフォグマシーンのエーロゾルは中立浮力を持つので、空気の流れに従う傾向にあります。フォグ (液ではなく) が冷却されると、空気よりも重くなり、地表に漂うようになります。この効果を達成するために、Roscoでは、Roscoフォグマシーン用のアクセサリとして、チラーモジュールを提供しています。普通の氷やドライアイスの上をフォグが通過すると、室温以下に冷却されます (ドライアイスの方が冷却効果が高い)。低くたなびくフォグを発生させるには、Rosco Stage & Studio液を使用するようお勧めします。

鉱物油を使用せずにヘイズを発生させたいのですが?

Roscoでは、過去約20年間にわたって販売されてきたRoscoフォグ液と同様なグリコール液を使用するヘーズマシーン、Hazemakerを発売することになりました。Hazemakerは、熱の代わりに圧縮空気を使用して、光束を見やすくするヘイズ効果を長時間継続させることに成功しました。HazemakerやRoscoの新しいHazemaker液に関する詳細については、お近くのRosco代理店にお尋ねになるか、 Roscoまで直接お問い合わせください。